2014.07.24 Thursday
カネボウ、白斑が発症するメカニズムの一部を解明
カネボウ化粧品の美白化粧品を使い、肌がまだらに白くなる「白斑」被害が生じた問題で、カネボウは14日、白斑が発症するメカニズムの一部を解明したと発表した。
日本皮膚科学会などと共同で研究を行った。美白成分「ロドデノール」はメラニン色素の発生を抑制する効果があるものの、体内の酵素と結びつき、別の物質で ある「ロドデノール代謝物」を生じる。今回の研究では、この代謝物が過剰に生成されると皮膚細胞を傷つけることがわかった。このため、この代謝物が白斑を 引き起こす要因になったとみられるとしている。
ロドデノールは開発時の実験で行った濃さの100倍で、細胞にダメージを与えることが確認されたという。同学会によると、ロドデノールを含む美白化粧品を使った人のうち、白斑を発症したのは約2%。発症の有無を分ける要因などは分かっておらず、原因究明を続けている。