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イタリア旅行記 健康・医療・美容・生活

イタリア旅行記 きょうの健康・医療・美容・生活
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「酒の出る監獄」 ヴィピテーノ近郊のある谷深いところにある一軒宿 こういう滞在できる宿がニセコにできない理由 [イタリア2015]
ヴィピテーノ近郊のある谷深いところにある一軒宿

コルティナ・ダンペッツォから引っ越してきたのが、またとんでもない山の中にある一軒宿です。夏なので、満室です。
とにかく切りたった谷間を拓けるところまで拓いて牧草地にしています。すごく景色はいいです。
宿のおやじマックスが駅まで迎えに来てくれます。彼だけは何とか英語が通じますが、完全にドイツ語とイタリア語の世界です。宿の名前がドイツ語で、イタリア語の名前すらない。ここ、一応イタリアなんですけど・・
バスの便が悪すぎます。町までのバスが一日に何便かあるのですが、正午から午後6時までないんですよ。谷から歩いて脱出するのは、ほぼ不可能な距離です。
ですので、車がないわたしは、あまり外に行けません。これをわたしは「酒の出る監獄」と呼んでいます。

ヴィピテーノ近郊のある谷深いところにある一軒宿ヴィピテーノ近郊のある谷深いところにある一軒宿

ではこんなところの何が楽しくて来ているかというと、飯がうまいんですよ。
わたしが3年前から毎年来ている、イタリア北部の滞在型の宿のことは、あまり日本では知られていないかもしれませんが、チロル風の建物で、どこもとっても清潔な部屋で、たいてい朝飯と晩飯が付いているんですが、レバニラ定食みたいなのが出てくるわけではなくて、ちゃんとしたフルコースが出されるんです。だからちゃんと正装してディナーに来ている年配者もいます。

ヴィピテーノ近郊のある谷深いところにある一軒宿ヴィピテーノ近郊のある谷深いところにある一軒宿
それで今回来ている宿は、これまでの中でも最高に飯がいいです。サラダとドルチェの間に、最低でも3皿、さらにまた箸休めのシャーベットが入ることがあります。なおかつここはワインのセレクションがよくてありがたい。
この辺は昔はオーストリアだったので、他の文化は全然チロル風なのですが、飯だけはイタ飯になっているのは不思議なことです。
こういう宿はスイスにもオーストリアにもあるようですが、向こうはお高うございます。スイスとかとんでもございません。イタリアは安いんです。それを目当てに大量のドイツ人が南下してきます。言葉も通じますしね。車のナンバーがドイツやオーストリアです。
ソプラボルツァーノなんか、9月もずっと満室ですよ。それくらい質の高いサービスが安価に提供されています。
なぜこれができるかというと、まず家族経営である。繁忙期だけ応援の人に適当に来てもらう。
かつ食べ物が自家製。農家も兼業してたりして、乳製品やハムは自家製だし、小麦からパンやパスタも作ってます。だから料理人さえいれば、食事は安くできるんです。

ヴィピテーノ近郊のある谷深いところにある一軒宿ヴィピテーノ近郊のある谷深いところにある一軒宿

これをマネしない手はないと思うんですよね。
観光客の多いニセコにこういうのがたくさんできれば、夏冬稼働すれば採算取れるだろうし、料理人や従業員が要るので人口が増えるし、長期滞在者が増えるので観光収入も増えるはずです。星野リゾートとか鶴雅とか、加森観光とか、そういう高級リゾートばかりじゃあ、滞在してたら破産してしまいます。滞在できる宿をつくってニーズを掘り起こすべきなんです。

ところが日本ではこれができない。規制があるからです。
勝手にチーズなんか作れません。発酵はなぜか漬物はOKだけど、チーズはダメなんです。屠殺は屠畜場まで持って行かないとできないから、遠くまで運ばないといけないのでコストがかかります。もしこういう宿を日本で実現しようとすると、クリアしなければならないことが多すぎます。特区にする政治力が必要です。

まあそういうわけで、わたしは北イタリアに来ているわけです。

ヴィピテーノ近郊のある谷深いところにある一軒宿ヴィピテーノ近郊のある谷深いところにある一軒宿
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