2015.09.06 Sunday
サン・ロレンツォ・マッジョーレ聖堂とサン・テウストルージョ聖堂 ミラノ市内観光 ポルティナーリ礼拝堂 [イタリア2015]
近所にあるので一緒に観られます。
サン・ロレンツォ・マッジョーレ聖堂は、遠くから近づいていくと、いかにも長い期間にわたって継ぎ足して形作られたことがよく分かります。
前に回ると、コリント式の列柱があって、いかにも初期のバシリカ様式の教会であった名残が残っています。すごいです。
その前の広場には、出来の悪いコンスタンティヌス帝の像があって、聖堂内部はこれまた古いギリシャ十字型の、二階のあるつくりを踏襲して建てられています。
その聖堂にくっついてがアクイリーノ礼拝堂あります。これはローマ皇帝の霊廟後に建てられたこの教会のオリジナルであり、おそらく5〜6世紀頃と思われるモザイクが残っています。
礼拝堂のご本尊の裏側に地下に降りる階段があり、4世紀に作られた聖堂の基礎を見ることができます。
そこから市電の線路沿いにしばらく歩くとサン・テウストルージョ聖堂に着きます。
ローマの法律で、「死人は市外の墓地で焼くこと」ということになっていて、ここはその墓地だったそうです。ここもまた後陣の背後に、聖堂のオリジナルの基礎部分を見ることができます。
また堂内に、東方三博士=マギの礼拝堂があります。
さらにその後ろに、ポルティナーリ礼拝堂というドミニコ派の美しい礼拝堂があって、6ユーロも取って公開しています。
15世紀半ばにコジモ・ディ・メディチの命で、ミラノにおけるメディチ家の代理人だった銀行家が作らせたもので、これは2つの礼拝堂から成るのですが、そのうちの一つはヴィスコンティ家の礼拝堂。大きなほうがポルティナーリ礼拝堂で虹色のドームを持っています。きれいです。
その下には鮮やかなヴィンチェンツォ・フォッパのフレスコ画と、ヴェローナのサンピエトロの大理石製の棺と墓碑銘があるんですが、これがまたとても大理石とは思えないがんばって作っているものです。下段は人の美徳を表す8体の寓意像とヴェローナ産の色大理石で支えられており、中段はヴェローナのサンピエトロの事績を6枚の絵で描いています。
これが何世紀にできたものか書いてないんですよね。でもピサーノの弟子が作ったらしいから、そのくらいでしょう。
ミラノにおけるルネサンス様式を代表する空間です。