2015.09.10 Thursday
ロードレースの聖地 ステルヴィオ峠を自転車目線でご案内 ジーロ・ディターリアのコースとして有名 [イタリア2015]
きょうは自転車ロードレースファンのみなさまに、ジーロ・ディターリアのコースとして有名な、ステルヴィオ峠の攻め方を、わたくしが自転車目線で解説致します。
ステルヴィオ峠は自転車野郎どもで溢れています。みんなだいたいボルミオに泊まるのだと思います。そしてだいたい朝9〜10時くらいにボルミオ(1225メートル)を出発するのだと思います。目指すのは2757メートルのステルヴィオ峠です。
ボルミオから数えると40のカーブがあります。新温泉の手前からカーブのスタートです。
イタリアの道は、だいたい路肩がないのですが、ここでは自転車のほうが威張って走っています。ただし自転車は追い抜いてくれるモノの、バスはなかなか追い抜いてくれないので、バスが後ろから来たら必死で走ることになります。
旧温泉を過ぎると勾配が急になり、本格的な山岳コースになります。しばらくはトンネルの道が続きます。中にはバス1台が通るのがやっとというトンネルがあり、これを譲り合いながら通っているため夏場はたいへん通りにくくなります。
トンネルが終わったあたりから、有名なつづら折れの坂道になります。これを車やバイク軍団に抜かれながら、登ることになります。
この坂を登り切ると、しばらくは牛が放牧されている、なだらかな湿地帯を抜ける坂道になります。森林限界を超えているので、木が生えません。
このへんは第一次大戦の時にハプスブルグの皇帝軍と戦闘があったところで、慰霊碑も建っています。またイタリアのパルチザンにナチスドイツが降伏を申し入れたという碑文もあります。
これを過ぎると、雪山と建物群が見えてきます。ステルビオ峠にあるホテルやスキー学校、氷河スキー場です。
団体で来ているグルーブもたくさんいて、沿道に応援団の姿も見ます。牛も応援しています。
だいたい1〜2時間で峠を登り切ってゴールです。
タンデム車に乗っている物好きもいます。
下りは楽です。
まあしかし、イタリア北部はホントに自転車文化があります。自転車道があるし、バスでも牽引車をつけて自転車を運んでいます。ボルミオは自転車野郎どもの天国です。