2015.09.11 Friday
ステルヴィオ峠(2775メートル)の絶景 [イタリア2015]
自転車野郎どもをやり過ごしてに着きます。ここはアルプス山系で2番目に高い峠だそうです。
峠にはホテルやスキー学校のビルが建ち並んでいます。
ここから100メートルほど急な坂を上がった丘が、第一次世界大戦前はオーストリア・イタリア・スイスの国境だったドライシュプラッヘンシュピッツェで、ガリバルディ砦が山頂に建っていて、宿泊施設になっています。イタリア国旗と、スイス国旗が翩翻とひるがえっています。まあ、去年も来たのですが。
この砦のすぐしたに、ハプスブルグ皇帝軍の陣地の跡が残っています。
また山頂の三角点の横には、「グレート・ウォー百年」ということで、この辺でどのような山岳戦があったかという説明板ができていました。これは去年はなかったものです。
それによるとこの地域はオーストリア軍の占領地域で、オーストリアから南チロルへの物資輸送を食い止めるために、イタリア軍はあらゆる峠道を抑えにかかったようで、山の尾根で大砲を使った山岳戦を繰り広げたようです。
スイスはスイスで、中立を守るために闘ったらしい。永世中立って、「戦争をしない」ってことじゃないんだあ<当たり前
この山のちょっとしたに、オーストリアが建てた宿泊施設があったが、それはもう廃墟になっていて、このいかにも砦っぽいガリバルディ砦が建てられたのは1960年代のことだそうです。なーんだ。
この山からは、ボルミオから上ってきた道の反対側、メラーノに降りるくねくねした坂道を見下ろすことができます。バイク野郎どもが気持ちよさそうにカーブを攻めています。
また正面に、ステルヴィオ氷河スキー場が見えます。
この夏しかやっていないという恐るべきスキー場も、今年の6月の異常熱波で雪が溶けて休業状態になっているようで滑っている人がいません。これから雪が降ってきたら再開して、11月までやるそうです。
マウンテンバイク野郎どもが、ここからスイス方面に下っていく相談をしていました。山道は、バイクの通行が制限される時間があるのだそうです。確かに危ないわな。
それにしてもこの絶景、見飽きることはありません。