2015.09.13 Sunday
バーニ・ヴェッキ(旧温泉) 本物のテルマエ・ロマエに入ってみた ボルミオ温泉 [イタリア2015]
AD1世紀からの歴史を誇るバーニ・ヴェッキ(旧温泉)。すごいです。おもしろいです。
ステルビオ峠を通る前に、あるいは越えたあとに、旅人たちの疲れを癒し続けてきたのでしょう。
敷地の端っこの古い礼拝堂の隣りに、「ローマ風呂」というのがあって、ローマ帝国以来の温泉ということになっています。プリニウスが書いた温泉の一つがここでしょう。5世紀に元老院議員の一人が、テオドシウスだかテオドリックだかに、ここの温泉を献上したそうです。
次に古いのが、温泉コンプレックスの建物の最下層にあるラベンダーサウナで、この天井は1200年につくられたと書かれている。
その上層にある高温サウナは、ミラノの領主のイル・モーロ(フランチェスコ・スフォルツァの4男)が、アッダ川の流域調査をしたレオナルド・ダ・ヴィンチに奨められて1492年にこのサウナに入ったのだそうです。ほんとかあ?
適当なこと書いてんじゃないのかと思うのですが、レオナルドはアッダ川の下流で研究したり渡し船や水門を作ったりしてたんですね。だからそうなのかもしれません。
さらにこの建物は、ここをたびたび訪れたハプスブルグのエリザベート妃のためにつくられたもので、1階にサウナ一つ、2階にミストサウナと低温サウナがあります。
さらに温泉コンプレックスの上層階には、第1次大戦の視察に訪れたウンベルト3世が入ったという浴室が。
なお、各浴室には丁寧な説明文があるのですが、誤植が多くて信頼性を削いでいるのはご愛敬。