2015.09.23 Wednesday
パラティーナ美術館(ピッティ宮殿) ラファエロ、ボッティチェリ、ジョルジョーネ。カラバッジョ、レンブラント・・・ フィレンツェをまじめに観光してみた [イタリア2015]
銀行家のピッティが「ドアの大きさはメディチのリカルディ宮の一間の大きさ、中庭の大きさはストロッツィ宮全体が入る大きさ」と大見得を張って建てた巨大な豪華宮殿です。
そんなことをしていてピッティは潰れちゃって、メディチやハプスブルクのものになっちゃうんですけどね。
もう撮影終わってるそうですが、来年公開のダン・ブラウンの「インフェルノ」では、トム・ハンクスが、この右下の古いほうのグロッタの左側に見えている、半開きの扉から入って行って「神曲」の秘密かなんかを暴くらしい。ご苦労なこってす。
で、このピッティ宮の中にある、パラティーナ美術館に行ってきました。
すばらしいです。
いかにものフィリッポ・リッピ。彼が口説いて妻にしたルクレツィアがモデルと言われています。まあルネサンスの幕開けですから。
ティツィアーノのフェリペ2世
「大公の聖母」 ラファエロの聖母子 レオナルド・ダビンチ風
「小椅子の聖母」 ラファエロの聖母子 ミケランジェロ風
「天蓋の聖母」(1508年頃)。この手前の二人の天使が、あと5年くらい経つと、わたしがFBのアイコンに使っているようになるんです。
死ぬ直前の愛人の姿を、結婚を連想させるヴェールをかぶせて描いたという「ヴェールを被る婦人の肖像」
ジョルジョーネ「三世代の人間」。すばらしい!
ティツィアーノ 「マグダラのマリア」
ま、これはどういう画かというと、女性の魅力なんか描いちゃいけない時代に、「いや、これは改悛したマグダラのマリアですから」「そーか、改悛したマグダラのマリアならしょーがねーな」ということでOKになった画です。
「写真と本文は関係ありません」というやつです。ティツィアーノの代表作ですw
ティツィアーノが、ラファエロの「ユリウス2世」を模写して、かなりしょぼくしてしまった画です。悪意があるのでは? わたしはこのラファエロの「ユリウス2世」をとっても見たいのですが、いつも「貸し出し中」、「返却後」の行き違いで未だに見れません・・・
カラバッジョ 「歯を抜く人」 歯を抜いているところです(写りが悪くてすみません)。これはいかにもカラバッジョらしい画です。ふだんはあまり展示していないものです。暗くて距離があって、とっても見にくいです。
さらに階上の近代美術館では、リソルジメント期の絵画や彫刻が展示されていておもしろいです。まあ下に比べれば印象薄いですが・・・
この牛はTボーンステーキ適合種です。豚もブランド豚です。