2015.03.23 Monday
群馬大病院の死亡率はどう見ても高い/日本肝胆膵外科学会
日本肝胆膵(かんたんすい)外科学会(理事長・宮崎勝千葉大教授)は23日、腹腔(ふくくう)鏡手術の緊急調査結果を発表した。肝臓を切除する腹腔鏡手術 の全国の死亡率は0・49%だった。群馬大病院(前橋市)で2010〜14年に同様の手術を受けた患者93人のうち8人(8・6%)が手術後100日以内 に死亡していた。宮崎理事長は「(群馬大病院の死亡率は)どう見ても高い数値だ」と話した。
同学会は昨年11月から今年1月まで郵送調 査を実施。11〜14年の4年間の肝臓、胆道、膵臓の腹腔鏡手術の数や90日以内の死亡数などを全国207病院が回答した。肝臓切除手術は約8500例の 報告があり、公的医療保険が適用される手術で死亡率が0・27%なのに対して、難度が高い保険適用外の手術では1・45%だった。
群馬大では、手続きが必要な病院内の臨床試験審査委員会への申請をせずに、難度の高い保険適用外の手術をしていた。93例中58例が保険適用外で、死亡した8人はいずれも保険適用外だった。保険適用外でみると、死亡率は全国平均に比べて9・5倍高かった。
同学会調査で、保険適用外の腹腔鏡手術の実施に際して学内倫理審査を受けていない病院が55%あった。倫理審査の必要性について同学会としても注意喚起するとしている。
同学会は昨年11月から今年1月まで郵送調 査を実施。11〜14年の4年間の肝臓、胆道、膵臓の腹腔鏡手術の数や90日以内の死亡数などを全国207病院が回答した。肝臓切除手術は約8500例の 報告があり、公的医療保険が適用される手術で死亡率が0・27%なのに対して、難度が高い保険適用外の手術では1・45%だった。
群馬大では、手続きが必要な病院内の臨床試験審査委員会への申請をせずに、難度の高い保険適用外の手術をしていた。93例中58例が保険適用外で、死亡した8人はいずれも保険適用外だった。保険適用外でみると、死亡率は全国平均に比べて9・5倍高かった。
同学会調査で、保険適用外の腹腔鏡手術の実施に際して学内倫理審査を受けていない病院が55%あった。倫理審査の必要性について同学会としても注意喚起するとしている。