検査が終了後、笠置院長がご面談して、いろいろなことをお尋ねして診察することになります。
「小さい頃風邪をひきやすかった」という問診票の項目にチェックを入れた人は、漏斗胸のために呼吸状態が悪かったということです。
姿勢が悪くないかどうかも質問ポイントです。
漏斗胸の人は、心臓や肺が圧迫されて痛いので、自然と猫背になる傾向があります。お子さんの猫背を無理に治そうそうとしても、漏斗胸であれば治せません。
「いつごろ漏斗胸に気がついたか」についてもお尋ねしますが、結構大人になってから気づいた人も少なくないようです。ですが、医療機関を診断される前に生命保 険に入っていれば、入院や手術の治療費が支払われるので、初診の前に生命保険に入っておくとよいということは知っておいたほうがよいでしょう。
スポーツをしていたかどうかについてもお尋ねします。スポーツマンは筋肉や肋軟骨が固くなるので、もし漏斗胸の手術をするのであれば、 1ヶ月くらいスポーツを止めて筋肉を休ませていただく必要があるからです。
次に聴診して心雑音があるかどうかをチェックし、漏斗胸の状態を確認します。
漏斗胸の状態は4段階のグレードで評価されます。胸全体が広くくぼんでいる人もいれば、 一部分だけが陥没している人、鳩胸の人もいます。また、まれに左胸が漏斗胸になっているケースも散見されます。